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JUA(日本ウルトラランナーズ協会) >> 2009 IAU 24時間走ワールドチャレンジ

2009 IAU 24時間走ワールドチャレンジ2009:06:10:19:28:07

2009年6月10日

2009年5月2日~3日    ベルガモ(イタリア)

2009年度の24時間走ワールドチャレンジは、イタリアの北部、ミラノから鉄道で1時間ほどに位置するベルガモ市において、5月2日~3日に渡って開催された。

日本からは男子4名、女子2名が代表選手として参加した。

この今年度の24時間走最高峰の国際大会には、計200名弱の世界28カ国の代表選手が集まり、レベルの高い競技が繰り広げられた。

コースは、ベルガモ駅前のバスターミナルと公園周辺の1134mの周回道路として特設された。
スタートからの緩やかな登りと、コース後半の長い下りに直後の登り返しというアップダウンに加えて、石畳と傷んで随所に陥没がある硬い路面や急カーブなどが全体に渡って含まれ、世界大会ではさほど珍しくはない難度の高いものであった。

レース中、幸い雨は降らなかったものの、日中は晴れて25℃ほどまで上昇するなどして氷の消費が進むほどだったのに対して、逆に朝晩は10℃前後に冷え込んでジャケットを着込む選手が目立つなど、気象条件の変化も厳しいものであった。

世界大会ということで強豪選手が集まったためか、序盤はロシアやフランスの選手を中心に速いペースでレースが動き出した。一方で、日本の各選手は落ち着いたマイペースを守り後半勝負を見据えた。
中でも男子の境選手は上位の他選手がペースダウンしてもコンスタントなペースを変えることなく、6時間経過では3位まで上がり、8時間経過でついにトップに立った。
他の男子3選手も疲れを感じさせない走りで序盤を乗り切り、後半に期待を持たせた。

個人ー「3位入賞の境祐司選手」

女子は、今年はチームを組むための3人に満たず、自己ベストと上位入賞を目指したレースとして参加した。
市民ランナーとしては圧倒的なトレーニング量を誇る桑原選手と、2007、2008年と日本チームを牽引する活躍をしてきた兼平選手は、ともに同様のペースで前半をこなし、自己記録への可能性を残して後半に入った。

中盤を過ぎると、前半のハイペースや難コースに翻弄され、上位にも大きくペースダウンをしたり、リタイヤする選手が目立つようになったが、日本選手にも少なからず影響が出始めた。まず竹田選手が胃痛と吐き気で数回ピットインし、境選手も疲労と眠気からか突然ペースが落ち始めて14時間過ぎにリーダーの座をスウェーデン選手に譲ってしまった。鈴木選手は粘って一時男子5位まで順位を上げるも、膝の痛みとやはり睡魔に悩まされて苦戦を強いられるようになった。しかし、そのような状況でも日本男子は団体一位に立つ健闘をしていた。

ところが、終盤になると上位3選手が揃ってペースダウンしたためロシアの猛追を受け、20時間経過時では同周回で並ばれてしまった。しかし、そこから鈴木、竹田の両選手の闘争心に火が点き、2人はともに渾身のロングスパートを放って一気にロシアとの差を広げて相手を諦めさせ、5年連続の団体優勝を確実なものとした。
その後、鈴木選手は反動で厳しい状態に陥ったが、今や伝統になったともいうべき勝負強い日本チームの面目躍如とも言うべきレース内容だった。
田中選手も現在の自身の持てる力を十二分に発揮し、チームの士気向上に貢献する代表選手に恥じない立派な走りをみせた。
結局、境選手は前半の貯金をしぶとく守り、ラスト数時間の激しいメダル争いの接戦を闘い抜いて、昨年に続く銅メダルを獲得した。
記録は伸びなかったが、悲願の個人優勝への夢を残してレースを終えた。

 

p0905-2.jpg女子の桑原選手は自己記録ペースを維持していたが、中盤過ぎから石畳と路面の硬さからか足底の耐え難い痛みに苛まされてペースが上がらなくなった。
しかし、順位争いに気持ちを切り替えてモチベーションを維持した。
終盤には7位~11位あたりを行ったり来たりする激しい順位争いとなったが、最後まで全力を出し切った清々しいレースをした。
一方、兼平選手には、中盤以降に右足の痛みをかばったために無理な負担がかかった反対の左の太もも裏の筋肉が損傷するという大きなアクシデントが発生して、ほとんど走れない状態になりながらも、まったく止まろうとはせず、体を大きく傾けながらも感動的な粘りをみせた。
太ももはレース後ひどく内出血するほどの負傷で、帰国後入院した。

上位に入った選手は、難コースと厳しい気象条件ながら安定した走りで好記録を残した。
特に、女子優勝のフランスのフォンテーヌ選手は、道路世界最高記録にわずか13mと迫る驚異的な走りで観衆を魅了した。
本大会は、ベルガモランナーズというオリンピック選手を輩出するような地元で最も大きいランニングクラブが主催しており、多数の地元ボランティアが意気と誇りをもって献身的に大会の運営に携わっていた。
プレ大会を含めて8回目となった24時間走世界大会の中でも1、2を争う運営レベルだったと言ってよいだろう。
コース沿いには一般の地元市民の観衆も多く、欧州のスポーツイベントらしい盛り上がりを肌で感じた日本選手とスタッフは、この素晴らしい大会に参加できたことに感動、感謝しながら帰国の途に就いた。

 

p0905-3.jpg--------------------------------------------------------------------------
2009 IAU 24時間走ワールドチャレンジ結果

■個人男子
1. Henrik Olsson(SWE)  257.042 km
2. Ralf Weis(GER)  244.492 km
3. 境 祐司(JPN)  242.713 km
7. 鈴木 誠(JPN)  232.162 km
8. 竹田 賢治(JPN)  232.109 km
21. 田中 克祐(JPN)   216.165 km

■個人女子
1. Anne-Cecile Fontaine(FRA) 243.644 km
2. Brigitte Bec(FRA)  234.977 km
3. Monica Casiraghi(ITA)  223.848 km
8. 桑原 章恵(JPN)  211.906 km
27. 兼平 八寿子(JPN)  187.400 km

■団体男子
1. JAPAN(5年連続優勝)
2. RUSSIA
3. GERMANY

■団体女子
1. FRANCE
2. USA
3. ITALY

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