2018 IAUトレイル世界選手権 日本代表チーム報告

5月10日から13日にかけ、スペインのバレンシア州Penyagolosa国立公園において、2018 IAUトレイル世界選手権が開催された。日本からは男子3名、女子1名が代表として参加し、世界の舞台で存分に力を発揮した。選手、サポートスタッフは、地中海に面したカステヨンのベニカシムに滞在した。日中は強い日差しで体感温度は30℃近くに上昇したが、朝晩は涼しく、木陰の爽やかな風はレース前の緊張した気持ちを癒したかと思う。

12日レース当日、スタートのカステヨンは快晴で、暑さとの闘いになることを予感させた。実際チームエイドではアイシングをしている選手が多くみられた。トップ選手は、複数のスタッフが素早いサポートをし、1秒を惜しむがごとく出発していった。彼らの段取りは今後の参考にしたい。カステヨンは緑の少ない乾いた土地であったが、標高が上がるにつれ、雲が広がり森もあらわれた。後半は暑さが多少和らいだかと思う。全体的にコースは「走れる」部分が多かったとの感想を聞いた。

優勝は開催国スペインが男子個人、男女団体を制し、圧倒的な強さを見せた。日本は個人最高が12位、男子団体は6位と、初参加の2016年から着実に順位を上げて来ており、世界の背中が見えてきたところであるが、表彰台に上がった各国チームの厚い選手層と同様に、日本においても世界を意識した選手がさらに多くなることを期待したい。なお、2019年のIAU トレイル世界選手権は、6月8日にポルトガルで開催されることが発表されている。

 

【個人・男子】
1. Luis Alberto HERNANDO (ESP) 8:38:35
2. Cristofer CLEMENTE (ESP) 8:46:19
3. Thomas EVANS (GBR) 8:49:35
12. 荒木宏太 9:17:47
27. 川崎雄哉 9:40:59
50. 吉原稔 10:10:49

【個人・女子】
1. Ragna DEBATS (NED) 9:55:00
2. Laia CANES (ESP) 10:11:11
3. Claire MOUGEL (FRA) 10:15:23
75. 斎藤綾乃 13:11:26

【団体・男子】
1. TEAM SPAIN 26:45:08
2. TEAM UNITED KINGOM 27:09:06
3. TEAM FRANCE 27:44:52
6. TEAM JAPAN 29:09:35

【団体・女子】
1.TEAM SPAIN 31:05:29
2.TEAM FRANCE 31:37:33
3.TEAM UNITED STATES 32:01:44