2024 IAU 100km世界選手権 代表選手レース後コメント(2024.12.23)

■山口 純平
「今回2度目の100k世界選手権に参加させて頂きました。初めて出場した2年前の100k世界選手権は個人で2位だったので絶対に優勝するという気持ちで臨みました。レースは途中、他の選手が揺さぶりをかけに前へ出てくる場面もありましたが基本的には自分が引っ張る展開で50k手前くらいから1人になったのでほぼ理想的な展開となりました。レース後半はお腹が痛くなってトイレにいってしまったり、足が攣りかけたりしてタイムを落としてしまいましたが、なんとか順位をキープして走り切ることができました。団体戦もチーム全員がしっかり最後まで走り切って優勝できたので嬉しかったです。今回優勝できたことはよかったのですが、100kに関しては世界記録とその先の6時間切りを目標にしているのでそれを達成するための実力、努力はまだまだ足りないなと感じました。
世界記録更新は絶対に達成したい目標ですし、達成することができたら日本のウルトラ界もすこしは盛り上がると思うのでここから今まで以上に練習の方を頑張りたいとおもいます。現地でのサポートや日本からたくさん応援して頂きありがとうございました。」

■岡山 春紀
「今回2回目の世界選手権でした。まず、団体戦優勝でき本当に良かったです。改めて日本はウルトラが強い事を証明できたと思います。個人としては、前回チャンピオンとして挑みましたが、厳しいレースとなりました。しかし、2大会連続表彰台に上がれたのは大きかったです。暑さ対策はしてましたが、50キロあたりで手が痺れだしペースも落ちていき耐える走りとなってしまいました。コースは周回で上りもだらだらとありました。終盤はフラフラなってしまいましたが、チームのために最後まで諦めず走り切りました。サポートして下さった方々や応援して下さった皆さんに感謝致します。ありがとうございました。」

■曽宮 道
「IAU 100km世界選手権は2016年から目標としてきた大会。2年前は例年とは異なる選考により男子候補選手5名のうち1人落選。悔しい思いをしました。今大会に向けて個人、団体とも優勝するための準備をしてきましたが、大会2、3週間前からコンディション不良となってしまいました。インドに入ってから自分自身の状態、男子選手3人の仕上がり具合をみて個人では狙わず団体優勝をするために堅実に走ることを決めました。レースはスタートから日本勢が主導権を握る展開。3選手の走りも予想通りでした。誤算は私自身が胃痛に襲われ60km過ぎから80kmまで失速したこと。この間に個人順位を大幅に落とし団体もスペインに抜かされて2位となってしまいました。それでも4人が諦めず最後まで走り続けたことでスペインを逆転し優勝。本当、ゴールした瞬間はホッとしました。現地、日本からのたくさんの応援、サポートが本当に力になりました。ありがとう御座いました。共に戦ったチームJapanの皆様には感謝しかないです。
今回の結果を受け、ウルトラマラソンに挑戦する方、日本代表を目指す方が1人でも多く増えてくれたら嬉しく思います。また、ウルトラ大国日本ですが、海外と比べるとウルトラマラソンに対する注目度は低くく、盛り上がりに欠けます。選手として結果を出すことはもちろんですが、日本のウルトラマラソンを発展させるためにも何か行動を起こす必要があると改めて感じました。」

■渡邊 智也
「今回初めての世界選手権で日本代表として走らせていただきました。結果はベストタイムより50分近く悪く不甲斐ない結果となってしまいました。他の3選手のおかげで団体優勝することはできましたが、何も貢献することができず、他の選手の方々、サポートして下さった方々に申し訳なく思います。やはり準備の段階で試合に対する気持ちや取り組みが甘く、自覚が足りなかったと痛感しています。結果は残念でしたが、全国も経験したことがない自分が世界大会という大舞台に出場できたことはこれからの陸上人生において大きな自信や財産になると感じました。また他の選手の力走を肌で感じ、世界で戦うにはこのままではだめだと気持ちを奮い立たせることができたので、出場して大変良かったと思います。
今回の悔しさを晴らすためにももう一度自分自身を見つめ直し、意識や取り組みを変えることで、次の世界選手権では優勝争いができるように頑張ります。応援、サポートして下さった皆様、大変ありがとうございました。」

■仲田 光穂
「ここ数年で一番力がなく、調子も上がらず、自信が持てないまま当日を迎えました。ただ、開催地の気温やコースも踏まえると、自分に可能性が1%くらいはあるのではと思い、普段どおり先頭で攻める選択をしました。実力どおり、30km過ぎで先頭を譲ることにはなりましたが、2年前の世界選手権よりも、レースとしては戦えた気がします。また、自分で決めた目標は、達成できたものもありますが、そもそもの目標設定を低くせざるを得なかった自分の努力不足を痛感しています。後半は、前を追うのではなく、後ろを気にした走りになり、その時の自分はきっと必死だったとは思いますが、出しきれずに終わってしまったのではないかと、悔しい思いが残っています。団体戦についても、ラストラップまで3位のアメリカより上にいたことを後になって知りましたが、それを考えると、後半の自分の走りを後悔し、反省点も非常に多いです。このような思いを減らせるよう、次の目標に向かって、走力も気力も上げていきます。
昨年の24時間走世界選手権の結果もあって、当日現地でも他国の方からの声援も増え、少ない自信を力に変えられたと思います。日本からも沢山の応援をいただき、感謝しています。次こそ、感謝の気持ちを結果でお返しします。本当にありがとうございました。」

■太田 美紀子
「チームJAPANのみなさま、日本から応援していただいたみなさま、ありがとうございました。IAU 100 World Championship に出場するのは、今回で7度目になります。毎回、これで世界選手権に出るのは最後かもしれない、悔いの残らないようにしっかり走りたいという思いを持って、挑んできました。昨年同じベンガルールでアジア・オセアニア選手権に出場させていただき、暑さと吐き気で結果を残せなかったため、今回は何としても去年よりいいタイムを、そして団体でも入賞したいと思って、暑さ対策、給水対策、疲労を溜め込まないように調整してきたつもりでした。
しかし、35km過ぎた辺りから、突然左ハムストリングが攣ったように痛くなり、以降は痛みに耐えながらの苦しい走りになってしまいました。レースでは初めての経験でした。女子チームは3人、全員の完走はもちろん、しっかり走らないとチーム戦で戦えないという状況の中、全てを出し切って懸命に走ってくれた女子チームの2人、サポートしてくれたスタッフのみなさま、日本から応援してくださった方々には、不甲斐ない走りをして申し訳ない気持ちでいっぱいです。それでも、すれ違う仲間達の気合いの入った走りに鼓舞されて、ここで辞めるわけには絶対いかない、スタッフみなさまの周回ごとの声かけや、献身的なサポートも励みになり、なんとか完走することができました。本当にありがとうございました。またこのような機会があるかは分かりませんが、日々の鍛錬を怠らず、いくつになっても記録を目指して元気に走り続けたいと思います。」

■藤澤 舞
「昨年7月に今回と同じ会場で開催されたIAU100kmアジア・オセアニア選手権、ハイデラバードでのIAU50km世界選手権に続き、インドでの大会出場は3度目でした。ベンガルールは標高も高く高温多湿、特にこの時期の札幌との気温差も大きく、通常とは異なる環境の中どれだけ冷静に走れるかが問われるレースでしたが、結果は18位と惨敗。力不足を痛感させられるレースとなりました。自身のレース内容としては、前回のアジア選手権とほぼ同じペースで入るも中盤から胃腸トラブルに見舞われ失速、後半はただひたすらゴールを目指すだけの走りとなってしまいました。今まで代表として何度も世界選手権を経験し、チーム3番手の走りがメダル獲得にとても重要であることを認識していたにも関わらず、最後まで立て直すことが出来ずに不甲斐ない走りで団体戦でのメダル獲得を逃してしまい、日本代表としてとても申し訳ない気持ちでいっぱいです。ただ、このように過酷なレースでも最後まで諦めずにゴールに辿りつけたのはコース上で互いに声を掛け合ったチームメンバー、毎周回毎にエイドでサポートしてくれたチームスタッフ、遠く日本から応援してくださった皆様のおかげです。今後も今回の悔しさを糧にまたこの舞台に戻りリベンジできるよう取り組んでいきたいと思います。たくさんの応援ありがとうございました!」