第8回神宮外苑24時間チャレンジおよび神宮外苑ウルトラマラソン50km、6時間走、12時間走は、11月9-10日、新たに国際陸連・AIMS公認となった神宮外苑絵画館周回歩道コース(1周1324.56m)において開催された。
24時間走男子の部では、重見高好選手(飯伊陸協/売木村)が269.225kmを走り、初出場で優勝を飾った。重見選手の記録は従来の国内大会における最高記録(258.801km;井上真悟・2009)を10km以上更新し、2013年の世界ランキング2位となる好記録だった。2位には木曽哲男選手(club MY STAR)、3位には藤田裕也選手(下関市役所)が入り、上位3人すべてが24時間走初挑戦で250kmを突破する快挙であった。
女子の部では、坂根充紀栄選手(舞鶴クラブ)が230.890kmで、昨年に続き2年連続優勝を成し遂げた。前半から積極的に走った坂根選手は、12時間走、150kmは自身が、100マイルについては工藤真実選手が今年5月の世界選手権(オランダ)で樹立した道路アジア記録をすべて更新した。2位には2012年の日本代表である鈴木琴美選手(千葉陸協)、3位にはベテランの藤原定子選手(武蔵ウルトラマラソンクラブ)が入った。
【男子】
1 重見高好 (飯伊陸協/売木村・長野) 269.225 km
2 木曽哲男 (club MY STAR・東京) 259.708 km
3 藤田裕也 (下関市役所・山口) 252.324 km
4 吉田隆太 (岡山県庁・岡山) 247.318 km
5 竹田賢治 (栃木陸協) 246.548 km
6 大河原斉揚 (気象庁・東京) 245.929 km
7 赤羽海衆 (club MY STAR・東京) 243.781 km
8 堀竜麿 (佐久市陸協・長野) 230.961 km
9 日浦泰博 (24HチームJAPAN・東京) 223.924 km
10 松井聡 (マラソン完走クラブ・宮城) 220.149 km
(出走90人)
【女子】
1 坂根充紀栄 (舞鶴クラブ・京都) 230.890 km
2 鈴木琴美 (千葉陸協) 217.527 km
3 藤原定子 (武蔵UMC・東京) 207.017 km
4 青谷瑞紀 (葛西ランナーズ・東京) 197.797 km
5 岡さゆり (Team ZERO・東京) 194.925 km
(出走15人)
今大会はIAU世界選手権の代表選考指定大会となっており、上記の結果、男子上位3名と女子上位2名は現在開催調整中の2014年IAU 24時間走世界選手権の代表内々定者となった。
4年ぶりの開催となった50kmの部は、今回2012-2014 IAU 50kmワールドトロフィーシリーズの一つに指定された。男子では立川幸太選手(藤倉化成)が3:03:02で1位となり、元IAU 100km世界チャンピオンの宮里康和選手(Teamパラオ)は終盤追い上げたものの届かず2位で続いた。女子は2009年の前回大会で1位だった藤澤舞選手(札幌市役所)が二連覇を達成したが、惜しくも自身の大会記録の更新は逃した。男子3位の杉本智哉選手(日テレJC)も含めた上記4人は、2014年の開催を調整しているIAU 50kmワールドトロフィー・ファイナルへの参加標準記録をクリアした。
【男子】
1 立川幸太 (藤倉化成・栃木) 3:03:02
2 宮里康和 (Teamパラオ・大阪) 3:06:32
3 杉本智哉 (日テレJC・東京) 3:19:05
【女子】
1 藤澤舞 (札幌市役所・北海道) 3:38:52