2017 IAU 24時間走世界選手権 代表選手レース後コメント

■ 石川 佳彦

「ずっと目標にしていた世界の舞台でした。最高の体、最高の心の状態で迎えたはずの世界選手権でしたが、日本代表として日の丸を背負うという事は簡単な事ではなく、本来の走りができない苦しい場面も多くありました。そんな中で、共に走った男女の代表選手やサポートスタッフ、日本から応援してくださる方々からのご声援に背中を押していただき、厳しい24時間を戦い抜く事ができました。最後までどうなるか分からない僅差での戦いの末、掴んだ個人優勝、団体優勝、世界一という結果。29年生きてきた中で忘れる事の出来ない時間を過ごす事ができました。世界一になれたとはいえ、まだまだ課題の多い自らの走り。今回の結果に満足する事なく、心と体を鍛え、今後もさらなる高みを目指して走り続けたいと思います。沢山のご声援本当にありがとうございました。」

 

■ 高橋 伸幸

「代表に選考されるチャンスを得てから、団体戦のことをずっと考えていました。実際に選手としてベルファストに来て、他の男子・女子の代表選手、サポート、監督と話をして、団体戦に対する思いの重さをさらに知りました。そんな人達とチームを組み、日本代表として戦えたことは自分の中で誇りに思えたし凄く幸せでした。サポートしてくださった皆様。海外に行く前から沢山アドバイスしていただき、そのおかげで体調を崩すこともありませんでした。またレース中、エイドに戻ってきた時に応援してくれて嬉しかったです。レースの景色はほとんど覚えていませんが、エイドの景色は頭に焼き付いています。監督。行く前から色々な情報をくださり、またレース中に鼓舞していただきありがとうございました。そのおかげでラストスパートをかけることができました。代表選手の皆様。チームJAPAN、本当に最高でした。応援して下さった皆様。レースできつかった時に応援を思い出して頑張る事ができました。本当にありがとうございました。」

 

■ 松本 ゆり

「初めて世界選手権の切符を手にし、不安に潰れそうになりながら半年を過ごした後の本番でした。落ち着いた気持ちで迎えた当日でしたが、変化する気候や光に気分が上下し、安定した走りができず辛い時間も多かったです。それでも、素晴らしいJapanチームのメンバーに恵まれ、団体戦の為に少しでも距離を稼ごうと思えたおかげで、自己ベストを更新する事ができました。素晴らしい経験ができたと同時に、世界のレベルの高さを知りました。次回は女子も団体戦でメダルを!もっと強くなって戻ってきたいと思います。」

 

■ 青谷 瑞紀

「イタリア トリノ大会に引き続き、たくさんの応援・ご支援ありがとうございました。2度目の今回は、愛情深いスタッフのサポート、チームメンバーにも恵まれ、世界の舞台で闘う度胸も十二分、お陰様で普段通りに走りきる事が出来ました。 
 世界中の選手・スタッフ・チームJAPANと共にする24時間は、パワフルでドラマティック、笑顔と涙と苦しみと希望が詰まった夢そのもの、本当に楽しかったです!

 個人の成績としては、ある程度までは10位くらいで、240kmに届くに十分な走りをしていたにも関わらず、調子の上がった真夜中の激走と、熱中症・低血糖・最後の3時間くらいは腹痛に見舞われ大幅にタイムロス。それでも復活を繰り返しては、228kmを走りきりましたが、団体戦メダルの目安となる240kmには及びませんでした。
 今回、①13時間以上を走った後でも加速して走れた事、②具合が悪くて食事やトイレに大幅なロスをしても230km弱くらいは走れたこと、③250kmを超える女子選手や260km級の男子の走りを目の当たりに出来た事は、次につながる大きな経験値となりました。

 これからも、手記、テレビ、本、世界大会遠征チャリティTシャツなどを通して、24時間走の魅力をたくさんの人に伝え、盛り上げて行きたいと思います。2年後のオーストリア大会では、チームジャパン一丸となり、日本女子悲願の金メダルを本気で取りに行きますので、引き続き応援よろしくお願いします☆」

 

■ 岡 さゆり

「応援をして頂きました皆様、不甲斐ない結果で終わってしまい申し訳ございません。チームJapanの一員として今回も走れてとても光栄でした。どうすれば24時間走りきれるのか。。。初心に戻り考えたいと思います。監督、サポートスタッフをして下さった皆さん、そしてチームJapanとして一緒に走った選手の皆さん有難うございました。」

 

■ 柿崎 美惠子

「私個人としては、最初からチームの足を引っ張る形になってしまい、選手、スタッフには大変お世話をお掛けしてしまいました。男子団体戦、個人戦で優勝の場に立ち会う事が出来たのはとても光栄であり、この世界大会で、出会えた選手、スタッフの皆様には感謝しております。また応援して下さった皆様も本当にありがとうございました。失敗を繰り返す事のない様に善処していきたいと思います。」

 

■ 楢木 十士郎

「新たな歴史に関わることができて、大きな達成感があります。

チームのキャプテンという立場で、男子選手3名、女子選手4名、サポート4名、監督1名、の合計12名で臨みました。レースが終了した7月2日12時00分、チームが1つになっていることを感じ、想像出来ない程大きな感動に満たされました。

今回、男子個人で金メダル、男子団体で金メダルを取ることができました。これは輝かしい結果であり『目に見えるもの』です。しかしながら、今回のチームには『見えないところの力』を多く感じました。それは『選手とサポートの団結力』です。もっと言うと、『サポートの情熱と対応力』です。日本の選手全員が、この『見えないところの力』に背中を押されたのではないでしょうか。チームJAPANの『見えないところの力』も“金メダル”だと思っています。

人間は、「一人では出来ない事でも、複数の力を合わせれば可能にある事」があると思います。一見、個人競技のように見える『マラソン』も、特に24時間走においては『サポート力』が大きく影響してきます。また、それを教えてくれる競技だと思います。

今回、本当に大きな達成感・感動を感じることができました。2017年のチームJAPANの一員として参加できたことに感謝しています。

この経験を糧に、家族にも感謝しながら、走り続けて行きたいと思います。」