2016 Grand Trail des Templiers結果

フランス南部の町ミヨーで開催されているFestival des Templiersは、トレイルランニングが盛んなフランスにおいても屈指の総規模を誇り、今年も10/23-25の3日間で約1万人の参加者を集めて行われた。メインレースのGrand Trail des Templiers(76km)には、翌週にIAUトレイルウルトラランニング世界選手権が設定されたにも関わらず、ヨーロッパ各国、米国などから強豪選手が招待されていた。JUAを通じて招待された日本の4選手は、それらトップ選手に果敢に挑んでいったが、結果として世界の壁を実感することになり、今後さらなるレベルアップを決意する経験となったようだ。

【総合結果】

1. Miguel HERAS 06:45:12 ESP
2. Jared HAZEN 06:49:42 USA
3. Cedric FLEURETON 06:56:06 FRA
4. Sebastien SPEHLER 07:03:36 FRA
5. Nicolas BOUVIER-GAZ 07:05:07 FRA
6. Thibaut BARONIAN 07:06:37 FRA
6. Vincent VIET 07:06:37 FRA
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21. Rui UEDA 07:45:38 JPN

【日本選手コメント】

上田 瑠偉(総合21位)

「なかなか調子が上がらないままレース当日を迎えましたが、錚々たるランナーと走れるということで、前半は果敢に攻め、レースをリードしました。およそ中間あたりで脚が攣り失速し、結果は21位と悔しい順位で終わってしまいましたが、シーズンを通して結果を残せるようになる必要性を感じるなど、新たなテーマが見つかりました。いつか必ずリベンジしたい大会となりました。」

秋元 佑介(総合43位)

「今回、初めての海外レースでタンプリエに参加させてもらいました。個人目標としては9位以内を設定していましたが、目標達成できず、日本と世界のレベルの差を感じました。コースも後半は高低差の図だけでは分からないほど急でした。ただ、大会の雰囲気も日本とは違い、festivalというだけあって、街全体が盛り上がっていて応援もサポートも良く、楽しく走ることができました。今回、タンプリエに出て、これから強化していく部分が分かりました。これからこの経験を生かしてトレーニングを積み、強くなって、またチャンスがあれば優勝争いをし、しっかりと結果を残したいと思います。今回は僕にとってすごく大きな経験になりました。」

小林 慶太(総合112位)

「目標としていたタイムや順位で走れる感覚はあったが、走り出すとペースは全くあがりませんでした。夏場の練習からのピーキングとテーパリングの調整が上手くいかなかったのが要因と思われます。結果的に、走りの中のプロセスにできる限り集中はできましたが、なんとか完走だけしたというようなレースになってしまいました。また来年も参加したいと思います。」

森本 幸司(途中棄権)

「昨年に続き2回目のレースということでコースのイメージができていた。そして今シーズンは大会への出場を少なくした事でコンディションが昨年よりも確実に良い状態だった。そのような状態の中で臨み、タイムも順位も昨年を上回る意気込みだった。結果は、69キロにてリタイア。レースを迎えるにあたり体も心もよい状態で、結果的にこうなってしまった直接の原因はわかりません。少しずつ考えをまとめ、この先の競技に繋げて行けば今回の遠征の経験が生きてくる日も来るのではないかと思っています。」