2023 IAU 24時間走世界選手権 レース後選手コメント

■石川 佳彦
2017年に優勝して以来、2度目の24時間走世界選手権でした。結果は全く出せませんでしたが、本番を迎えるまでの状態を考えれば当然の結果だったように思います。この1年思うような走りが出来ておらず、苦しい時間が続いていますが、飛躍をするために必要な時間だった、と将来思える時が訪れると信じて変わらずコツコツ積み重ねていきたいと思います。今回の世界選手権で上位に入ったのは全員自分より歳上の40代の選手。まだまだチャンスと時間は残されているので、期待して待っていて下さい。必ず這い上がります。この度は応援ありがとうございました。そして、今後も応援宜しくお願いします。

■曽宮 道
チームには、優勝したソロキン選手と真っ向勝負すると宣言してスタートしました。序盤50km過ぎまで先頭でリードしていましたが、胃腸トラブル(嘔吐、下痢)により失速。中盤、状態が回復する時間もありましたが長くは続かず。ゴールまで長く苦しいレースととなりました。最後まで諦めずに走り切れたのは応援してくださった皆様やサポートスタッフのお陰です。本当にありがとうございました。2年後、また代表選手に選ばれるように自分自身を進化させたいと思います。

■高橋 伸幸
24時間走世界選手権は前回のフランス・アルビに続き3回目の参加でした。走らさせていただきありがとうございました。結果は240.845キロで、個人30位、団体戦7位。思うような結果がだせず苦しいレースになりましたが、沢山の人に応援いただき、感謝の気持ちでいっぱいです。レース中もチームでいることを実感することが多く、何度も勇気づけられました。どうしたら走れるかを考え、支えてくれたサポート、監督。何度も声かけし合った選手。現地まで応援に来てくれた人、国籍を超えて応援してくれる人、家族、日本から応援してくれた人。沢山の人に支えられて、走りきることができました。本当にありがとうございました! 今回の経験や感謝の気持ちを忘れずに、また挑戦してきたいと思います。

■兼松 藍子
今回、脚の故障が治らぬまま迎えてしまった世界選手権でした。他選手やサポートスタッフにはたくさんの負担をかけてしまい申し訳ありませんでした。自分としてもここにかける思いは大きかったので、悔しい気持ちでいっぱいです。最大限、今できることを全力でやろうと決めて、最後までコースに残って声をかけ続けること、サポートエリアでは他選手の様子やコースや天候の状況を伝えることを心掛けました。7回目の24時間走。今回は初めて競技を客観的に冷静に見ながら、自分も前に進み続けるという貴重な経験となりました。この経験を活かして、必ずまた世界選手権の舞台に立って、走ることに全力を注げるように状態を整えたいと思います。応援してくださったみなさま、選手、サポートスタッフのみなさま、ありがとうございました。

■仲田 光穂
24時間走は4回目、代表としては初めての参加でしたが、今回このような記録を残せたのは、私個人の実力ではありません。日本の各選手が、自分の走りを大事にしながらも、励まし合い、チームのためにと戦う姿を見て、どうしても団体のメダルが欲しかったこと、チームJAPANのサポートメンバーが、常に優しく温かく、見守り支えてくれたこと、台湾という開催国が、非常に温かく、チームテントなどから終始応援してくれたこと、記録がかかった終盤の大事な時間に、会場全体が盛り上がり、声援で記録を後押ししてくれたこと、走ったというより、会場の皆さんに走らせてもらった、と強く感じたレースでした。自分の走りが出来たのかどうかは分かりませんが、一度も歩かずに終えられたのは初めてでした。このような様々な要因に感謝です。日本からも沢山の応援や祝福の言葉をいただきました。本当にありがとうございました。

■楠瀬 祐子
自身2度目の24時間走世界選手権でした。レースの2ヶ月前に故障。治療に専念し、何とかレースに臨める状態にはなりましたが、思うような練習を積めていなかったため、苦しいレースになりました。仲田選手の大きなリードもあり、団体戦金メダルを目指しておりましたが、前半のオーバーペースと自身の弱さにより、後半大きく失速し、叶いませんでした。最後は走ることもできなくなりましたが、銀メダルだけは死守したいと歩き通しました。頼もしいサポートの方々のおかげで、周回コースの中で、JAPANのテントに戻れば何とかなる!と前に進むことができました。苦しい時間もエールを送り合った選手達がいたからこそ、最後までコース上に立ち続けることができました。日本から応援しているよ!のたくさんの声も、苦しい時間の後押しになりました。たくさんの方々への感謝の思いでいっぱいです。今回の悔しさを2年後に開催される世界選手権で晴らすためにも、2年間練習を積んでいきたいと思います。
レースが終わり立ち上がれないでいると「Congratulations!」と様々な国の方に声をかけてもらいました。24時間走はとても苦しい競技であるからこそ、結果に関係なく国を越えて心から完走を讃え合う温かい競技でもあります。24時間走の魅力を改めて実感しました。また、日本ではまだまだ知名度の低い24時間走ですが、世界での認知度、話題性の高さを肌で感じました。日本でもより多くの人に知ってもらい、応援してもらいたい! 2年後の世界選手権に向けて取り組む選手達への応援を、引き続きよろしくお願いいたします。

■加藤 千代子
今回初めての代表として参加させていただき、どうもありがとうございました。私が序盤チームの3番手で走っていたので、私の走りにかかっているとプレッシャーがかかり、いつものマイペースが守れず速いペースでいってしまい、早くに潰れてしまいました。このまま走れないかと思いましたが、日本チームや他国のランナーが頑張っている姿やサポートの皆さんの温かい励ましもあり、ダメになってもまた復活したりを繰返し、ラスト1時間はマスターズの順位もあり、何とか気力で走りきりました。チームメイトが世界新を出すという快挙を成し遂げ、私自身は目標を達成できず、不甲斐ない結果でとても悔しい思いでいっぱいです。また代表になることは大変ですが、チームJAPANで金を取りたいです。大会関係者、サポートの皆さま、チームメンバー、大会参加者始め、お声を掛けて下さった全ての皆さまどうもありがとうございました。もっと強くなれるように、年齢に負けず頑張ります!