2009 第4回 神宮外苑24時間チャレンジ・ウルトラマラソン
(9月12日~13日)

4回目を迎えた国内唯一のIAU公認24時間走競技会である神宮外苑24時間チャレンジ
(主催:神宮外苑24時間チャレンジ実行委員会・24時間走チームJAPAN、共催:日本ウルトラランナーズ協会)は、過去3回とも冬の雨、夏の猛暑と天候に恵まれてこなかったが、今回は一時的に強い雨に降られたものの、秋口開催とあってランナーにはむしろ恵みの雨だったようだ。
24時間走部門には日本陸連登録競技および一般の部・男女合わせて49人(エントリー50人)が出走し、IAU公認50kmの部には、男女合わせて19人(エントリー23人)が出走した。

img3.jpg24時間走部門の登録男子の部は、100kmやフルマラソンのスピードランナーや非公認で好記録の実績のある選手が前半から凌ぎを削る展開となったが、参加者中での公認最高記録を持つ井上真悟選手が抜け出して中盤もハイペースを維持し、終盤持ちこたえて国内最高記録の258.801kmで優勝し、国内X標準記録をクリアした。

2位には終盤に国内S標準記録の240km突破を目指して凄まじいスパートを見せた小沢和彦選手が入り、3位には序盤から安定した走りを最後まで貫いた安孫子亮選手が230kmの国内A標準記録を突破して食い込んだ。

登録女子の部も日本代表クラスの選手が複数参戦して盛り上がったが、白川清子選手が頭一つ抜けた実力をいかんなく発揮し、224.441kmの国内(大会)最高記録で初優勝した。

img4.jpg2位には春のトランスヨーロッパフットレースで女子優勝を果たした古山孝子選手が入り、長瀬陽子選手との接戦を逆転で制した松田嘉子選手が3位となった。

また、一般の部でも小野木淳さん、日浦泰博さんが熾烈な争いを演じ、総合成績でも登録の部と遜色ない走りを見せた。

登録の部の男女上位2人は、記録条件を満たしたため、2010年のIAU 24時間走ワールドチャレンジの日本代表選手に自動的に内々定となる。

 

ウルトラマラソン50kmの部は、国内では今年度唯一となるIAU公認記録会であるが、近年の100kmの日本代表選手、サロマ湖100kmの優勝者らが招待され、少数精鋭の中身の濃いレースが展開された。
男子は、高橋雅一選手が中盤にペースアップして先行する能城秀雄選手を捉えてそのまま逃げ切り、惜しくも3時間をわずかにオーバーしたものの快勝した。

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女子では、2週前の北海道マラソンでも快走した藤澤舞選手が、ほとんどぶれのないレベルの高いイーブンペースを刻み、3時間38分台の好タイムで優勝した。
2位には山田佐知恵選手が、やはり3時間50分の世界大会参加基準記録突破に相当する好タイムで入った。
img2-n.jpg大会は、その他6時間走に22人、12時間走の10人の参加があり、台湾からも8人の選手を招いて日台友好大会としても行なわれ、多数の運営ボランティアや選手のサポート者も含めて、選手のみならず関係各人がそれぞれの目標をもってチャレンジした24時間であった。

■ 24時間走 登録男子上位成績
1. 井上 真悟(のうみそJRC・埼玉) 258.801 km
2. 小沢 和彦(横浜中央走友会・神奈川) 243.193 km
3. 安孫子 亮(SARC・神奈川)  231.261 km
(出走26人)

■ 24時間走 登録女子上位成績
1. 白川 清子(横浜市陸協・神奈川) 224.441 km
2. 古山 孝子(杉並区陸協・東京)  208.585 km
3. 松田 嘉子(名神ダクトRC・大阪) 203.527 km
(出走8人)

■ 50km 登録男子上位成績
1. 高橋 雅一(東京陸協)   3:01:20
2. 能城 秀雄(千葉陸協)   3:05:29
3. 益田 清和(マラソン完走クラブ・宮城) 3:45:08
(出走14人、完走13人)

■ 50km 登録女子上位成績
1. 藤澤 舞(札幌市役所・北海道)  3:38:25
2. 山田 佐知恵(横浜市陸協・神奈川) 3:49:03
3. 金子 美保子(刀水AC・東京)  4:43:51
(出走5人、完走3人)

※ 全成績は こちら をご覧ください。
        (リンク先: https://sports.geocities.jp/jpn24rt/09jg24_resultstop.htm