2015 香港ウルトラマラソン100km 結果

9月25日に開催された2015 香港ウルトラマラソン100kmレースは、レース中盤には35℃にもなる高温多湿の過酷な条件となり、サバイバルレースの様相を呈しましたが、日本選手は冷静かつ諦めない走りを見せ、上位3選手は表彰台を独占しました。残りの3選手中2人は途中棄権となったものの、日本代表選手6人のチームの絆が際立ちました。

 

【100kmの部 結果】

1 石川 佳彦 7:43:28
2 清本 芳史 8:25:45
3 大林 僚 8:51:17
7 尾崎 剛 9:35:50
  前田 洋輔 DNF
  坂本 貴亮 DNF

   (出走81人)

 

【日本選手コメント】

石川佳彦

「香港ウルトラマラソンに招待選手として参加し、素晴らしい経験をさせていただきました。初の海外でのウルトラマラソン。たくさんの事を感じられた大会となりました。30度を越す気温の中、日本人選手で1-2-3フィニッシュする事ができ、個人としては優勝することができました。優勝できた事よりも海外レースで、日本人選手が上位独占できたことを誇りに思います。″まだまだ自分は強くなれる″。もっと高いレベルで、もっと誇れる舞台で戦えるように強い自分を目指し続けたいと思います。」

 

清本芳史

「9時のスタート時点から30℃を超え、湿度も80%、日陰もない酷暑の中、トラック250周は想像を超える苦しさでした。40km過ぎから失速し、キロ6分まで落ちてからは何度もリタイアがよぎりました。そんな中、他の日本人選手の頑張る姿を見て、「自分だけ先にやめてはダメだ」と思い直し、辛いながらも最後までやり切ることができました。タイムは残念な感じですが、厳しい条件の中、チームジャパンで1-3位を独占できて良かったです。この経験を活かし、今後もウルトラマラソンに取り組んでいきたいと思います。応援ありがとうございました。」

 

大林僚

「この度は貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。タイムは散々でしたが3位に入賞できホッとしています。ウルトラマラソンは過酷な条件でのレースになることが当たり前だと思っていましたが、今回ほどネガティブ思考になることは過去にありませんでした。どれだけキツい状況だったとしても、そこを乗り越えた先に笑顔のゴールがあるんだと改めて気付かされました。今年は5月から故障が続き、思うように練習が積めない中でレースに臨みました。結果には満足も納得もできていません。 今後はしっかりとケガを治し、次のレースに繋げていきます。」

 

尾崎剛

「朝9時スタートで気温が30度、湿度80%という灼熱地獄でした。スタートして40周あたりまでは、まだ給水も冷たく走りやすかったのですが、暑くなるにつれて給水がお湯と化して辛かったです。60周くらいから、何周走ってるのかわからなくなり、気がついた時には160から170周過ぎていたと思います。気持ちが折れそうになりましたが、何とか完走しました。いい経験ができ、暑い時の走り方が少しわかった様な気がします。」

 

前田洋輔

「熱中症で苦しみまして217周でのDNFとふがいない結果でした。またウルトラをがんばろうと思っております。」

 

坂本貴亮

「招待していただきながら途中棄権という不本意な結果となってしまいましたが、得難い経験をさせていただき感謝しております。この経験を今後の競技に生かしていきたいと思います。」