2017 Grand Trail des Templiers 派遣選手レース後コメント

奥山 聡

「今回初めての海外レースを終え、海外選手との交流や、お互いを思いやっての励まし合い、日本と違う会場の空気感や環境…。とてもいい経験が出来ました。少し肌寒く暗い中、ヘッドライトを照らし6時にスタートしました。平地から一つ目の山へ登る時、20秒程度の差を第2集団で保ち一歩一歩が大きい海外選手の様子をみていました。少し肌寒かったスタートとは打って変わり、少し雪の混ざった雨が降り始めました。40キロ辺りに差し掛かると朝食がパンだったことを思い出し、不安を覚え、それまで保っていた集中力を切らしてしまいました。日本のレースでは、必ずお米がある状況だった為エネルギー切れにならなかったのだと、その時まで本当に気付きませんでした。転倒だけで済まず肉離れのような痛みを負ってしまいました。”パン好きだから”とお米を持って行かなかった自分の考えの甘さが、集中力の切れ,転倒や怪我に繋がったのではないかと考えさせられました。危険な場所での転倒だったので、一歩間違えれば命の危険性もあります。どれだけ集中して、どれだけ危機感を持って走れるかがまず1つ目のキーだと思いました。その後は海外選手に励まされながら自分の気持ちをシフトし、休憩を入れながら根性で足を進め最後は満面の笑みでゴールすることが出来ました。タイムや順位を狙うことよりフィニッシュする事に気持ちをシフトするには、尋常じゃない悔しさを押し殺さねばならず、フィニッシュできなかった悔しさや申し訳なさを思い足を進めました。また海外のレースに選出していただくようなことがあれば、今大会の経験を活かし今大会以上にいい結果を出したいと思います。日本のスタッフや現地のスタッフに感謝致します。第1エイド:24位、結果:8時間41分16秒 53位」

 

星野 由香理

「10月22日にフランス南部のMillauで開催されたトレイルランニング大会「Festival des Templiers」、その中のメインレースであるGrand Trail des Templiers 76kmに出場させていただきました。4日間にわたりいくつものレースが開催され、フランス中のトレイルランナー、そして世界各国から招待選手が集まるこの大会は、まさにお祭りという雰囲気で、フランス国内でのトレイルランニング熱を感じさせるものでした。私自身も、世界のトップランナーと共に走れることにとてもワクワクしていました。結果としては女子総合14位で、目標としていたトップ10には及びませんでしたが、この目で世界の力を見て経験できたことは、今後のトレイルランナーとしての大きな糧になったと思っています。このような素晴らしい大会に出場するという貴重な機会をくださり、本当にありがとうございました。これから世界のトップに少しでも近づくために、今回身体で感じたことを、日々のトレーニングに活かしていきたいと思います。」